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【かんたん解説】ライフサイクルアセスメントとは?具体例や問題点も交えて解説

今回はサステナブルな製品に欠かせない考え方である「ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment=LCA)」というキーワードについてかんたんに解説します。

消費者として目にする機会はあまりないかもしれませんが、企業のサステナブルな取り組みや、自分の使う製品が環境に与える影響を知るうえで押さえておきたいキーワードです。

かんたんに言うと

製品の原料入手を含めた生産過程から、流通なども含めて廃棄(=ライフサイクル)にいたるまでのCO2排出量などの環境影響評価(=アセスメント)です。

とても分かりやすい図をお借りしたので下図をご覧ください。

こちらは車のライフサイクルアセスメントの流れですが、ライフサイクルの中で発生するリサイクルも含めて事細かに評価していることがわかります。

具体例:マツダ

マツダさんが公開しているライフサイクルアセスメント(2012年)を見てみましょう。

当時、新発売であり新技術が反映されたCX-5と、すでに市場に出回っていたCX-7のCO2の排出量を比較しています。

サイズの違いは加味して公平な調査を行っています。

グラフを見ると、28%のCO2削減を達成したようですね。新技術による大幅な燃費向上によるものだそうです。

製造を示す「Material Production」などの項目はほとんど変わらず、使用時を示す「Use」のみガクンと下がっていますね。

画像出典:2012年マツダ技報

この比較ではUse以外に差が見られませんが、比較する製品によっては、製造時は製品Aの方がCO2が少ないけど、使用時は製品Bの方がCO2が少ない、トータルでは製品Bの方がCO2排出量が少ない。といった比較ができますね。

どうやって評価するのか?

ライフサイクルアセスメントは、国際規格であるISOによって手順が標準化されています。

こちらもすごくわかりやすく手順を示した図があるのでご覧ください。

例えば、先ほど紹介したマツダのCX-5とCX-7の比較では、地球温暖化・大気汚染に対する評価をしていますが、エネルギー枯渇に関する評価なども挙げられます。

課題

原料入手といった非常に細かいプロセスを分解していけば、すべての環境影響を網羅した情報を得るのは非常に困難です。

ライフサイクルアセスメントという、細部にこだわらなければ意味がない評価方法であるからこそ、誰もが納得できる公平な評価を下すのは困難であり、より精密なデータや正しい評価方法を編み出すために改善し続けていく必要があるでしょう。

まとめ

「企業名 ライフサイクルアセスメント」で調べると、簡単な情報が出てきたりします。車のメーカーはほとんど出てきますね。

しかし、本当に参考になるような細かい情報はあまり見ることができないのが現状です。

製品が環境に与える影響はサステナブルを考えるうえで欠かせない要素なので、もっと情報開示されていって、より良い選択ができるようになるといいですね。

その他参考サイト

環境展望台「ライフサイクルアセスメント(LCA)

SDGsmedia「ライフサイクルアセスメント(LCA)とは?企業の事例や研究について紹介

塗料の研究 No.138 July 2002「LCA(ライフサイクルアセスメント)

一般社団法人 プラスチック循環利用協会(PWMI)「LCAを考える「ライフサイクルアセスメント」考え方と分析事例

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