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【プラスチック問題をわかりやすく解説】きちんと捨てればいいってもんじゃない!?

2020年11月14日

こんにちは!

プラスチック削減のためにレジ袋の有料化が進んだり、海洋プラスチックでウミガメが苦しんで大変だなんてよく耳にしますが、そもそもちゃんと捨てればよくない?って思いませんか?

分別してきちんと捨てればリサイクルできるんだからエコじゃないの?

なんでそんなにプラスチックを減らしたい人がいるの?

だけど、スターバックスやマクドナルドなどの大企業がプラスチックのストローをやめたりするぐらいですから、やっぱりやめるべき理由があるんです。

この記事では日本のプラスチックリサイクルにおける現状と課題について解説します。

あなたがきちんと分別したプラスチックは、きちんと処理されているでしょうか?

プラスチックの原料について

まず、プラスチックで何でできているかといいますと、石油です。

石油に熱を加えて気体にして分離させた成分のうちナフサというものに手を加えていってプラスチックができあがります。

リサイクルの種類

実は、リサイクルといっても大きく3種類あります。

マテリアルリサイクル

手法:別名材料リサイクル。おそらくリサイクルといえばこのイメージ。廃プラスチックを原料にしてプラスチック製品として再生する。

できるもの:作業着、建築資材など

ケミカルリサイクル

手法:廃プラスチックを分子レベルに分解して化学原料にする。

できるもの:コークスなど(簡単にいうと燃料)

サーマリサイクル

手法/できるもの:廃プラスチックを燃やした熱をエネルギーとして利用する。

このサーマルリサイクルですが、日本独自の言葉で海外では「熱回収」などと言われ、リサイクルとして扱われないのです

日本のプラスチックリサイクル率

マテリアルリサイクル:23% (208万トン)

ケミカルリサイクル:4% (39万トン)

サーマルリサイクル:56%(503万トン)

焼却+埋め立て=16%(141万トン)

※2018年

参照元:一般社団法人 プラスチック循環利用協会

(小数点の都合だと思いますが100%になっておらずすみません)

先ほど言った通り、サーマルリサイクルは世界的にはリサイクルに分類されないため、日本でリサイクルされているのは全体のわずか27%程度で、残る72%程度はリサイクルされていないのです。

しかも、、

ヨーロッパのプラスチックリサイクル率

引用元:Plastics Europe

ヨーロッパ諸国におけるプラスチックリサイクル率は、このように20~40%程度で、日本は決してリサイクル率が高いわけではありません。

なぜリサイクル率が低いのか?

マテリアルリサイクルの割合を増やせばいいんじゃないの?

実はプラスチックはケミカルリサイクルには向いていないのです。

ひとえにプラスチックといっても実は細かく分類があって、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、などなど。

ポリエチレンからはポリエチレンしか作れないし、ポリプロピレンからはポリプロピレンしか作れません。その他の種類も同様に同じ物質しか作れません。

多様な種類のプラスチックが一緒になった状態の廃プラスチックの山から、上手に分類してケミカルリサイクルを行うのは大変困難なのです。

加えて、廃プラスチックの多くはかなり汚れています。リサイクルのためにいちいちキレイにするのもたやすいことではありません。

プラスチックごみの○○%は海外へ輸出!?

なんと、マテリアルリサイクルの43%は、日本では処理しきれないので海外へ輸出されています。

以前は中国が主な輸出先でしたが2017年に輸入規制が行われたため、マレーシア・タイなどの東南アジアが主な輸出先になりましたが、これらの国々でも環境保護のために規制が始まっています(※)。

そのため国内で処理できる体制を整えなければいけませんが、すでにいっぱいいっぱいなので海外へ輸出していたわけです。しかも43%も。それを受け入れるのはかなり難しいのではないでしょうか。

(※)処理施設の整っていない東南アジアにプラスチックの処理を押し付けるため、結局きちんとした処理がなされず不法投棄・海洋投棄などにつながります。

つまり、あなたがきちんと分別してごみ袋に廃棄したプラスチックごみでさえ、海洋プラスチック問題につながっている可能性が高いのです。

まとめ

プラスチックは、軽くて丈夫で大量生産が可能でとっても便利なもの。そのため世界の発展に大きく寄与した素材です。

現代において、ペットボトル、シャンプー容器、コンビニ弁当、エアコン、車などなど、わたしたちの生活に切っても切り離せない存在となっています。

しかし、この日本においてもほとんどがリサイクルされておらず、しかもあなたがいくらきちんと捨てたとしても海の真ん中に流れて魚やクジラがたべているかもしれません。

本質を解決するには、プラスチックを減らすしかないのです。とはいえゼロにはできませんから、日常でできることを見つけていきましょう。

例えば、

・ペットボトルを購入するのではなくマイボトルを使う。

・コンビニのお弁当ではなく自炊する。

・使い捨てのラップではなく繰り返し使えるラップを使う。

いろいろできることはあります。

何より、「無理せず」「個人の嗜好に沿った」「できることを続ける」のが大事!

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