今回は、気候変動の「解決策」ともいわれる画期的なキーワードである、リジェネラティブ農業について簡単に解説します。
ざっくり言うと
「リジェネラティブ(Regenerative)=再生させる」
日本語では環境再生型農業とも呼ばれます。
土壌は炭素を蓄える能力に優れており、農業により健康な土壌を育てることで、温室効果ガスである大気中のCO2を減らすことができます。
どういったことをするのか
被覆作物・輸作・間作・不耕起 などといった昔ながらの農業手法を用いて、土壌の保護や土壌有機物を増加させることで健康な土壌を育てます。
これらのキーワードについて詳しく知りたい方は、パタゴニアさんの「なぜ、リジェネラティブ・オーガニックなのか?」などをご参考ください。
土壌と炭素の関係
植物(作物)は光合成によりCO2を吸収します。作物が収穫されたあとの根などの残渣が土壌有機物によって分解され、光合成で吸収した炭素(C)が土壌に蓄積されます。
土壌有機物が多いほど炭素を蓄える力が増加するので、健康な土壌により大気中のCO2が減らせる(=炭素が土壌に蓄積される)ということです。土壌の炭素蓄積量は大気の2倍、植生の3倍にもなり、気候変動解決の一手として大きな注目を集めています。
炭素は下図のように土壌と大気を循環しています。

その他参考サイト
農林水産省「農地による炭素貯留について」
パタゴニア「なぜ、リジェネラティブ・オーガニックなのか?」